10数年前、九州の関係先から手紙が届いた。中に沖縄往復のスーパーシートのチケットが二人分入っており、一緒にゴルフを楽しみましょうと添えられていた。
その10日ほど前にスケジュールの確認の電話があったが、想像もしなかった招待に恐縮。先方夫妻は福岡からの便で向かわれるとのこと。那覇空港で10分ほどの違いで待ち合わせをすることになった。
当日、空港からタクシーで予約してあるというゴルフ場に直行。昼食もせずに午後1時頃にスタート、3時半頃にハーフを終え、そこで遅い昼食となったのだが、ハーフで上がると思っていたらそうではなく、午後4時過ぎから後半をラウンドすると言うのでびっくり。いくら南国で日が沈むのが遅いとしても、その時期では絶対に日が暮れる。そこでキャディマスター室に確認に行ったら「大丈夫です」とのこと。ナイター設備があるようだと思ってスタートした。
思っていた通り、6番目のホールのグリーンで日が暮れ、グリーンも何も見えない状況。一向にナイター照明らしき明かりも目に付かない。ちょうど休憩ハウスがあったので入ったらスタッフの方がいたので「どうなっているの?」と確認したら、涼しい顔で「大丈夫です」と返される。
そんな不思議なことがと思っていると、何か照明らしき明かりに気が付いた。やはりナイター設備があったのだ。と思って次のティーグランドへ行ったら、そこにあったのは3台の車。軽のトラック2台にワゴンが1台。そのライトに照らされてプレーを続行ということだった。
これは体験した人にしか理解出来ないことだが、野球場のナイターのように上から照らされるものではなく、地面と平行に照らされるのだから全く異なる世界。車のライトでプレーをすれば、上下の目視感触が把握不可能で、打球が何処へ飛んで行ったのかも不明で、大半のショットがロストボールとなってしまった。
車が我々のプレーに随行してくれる。運転席でヘッドライトを上向きや下向きに切り替えたりしている。下手なプレーヤーならスポットライトを浴びているようで緊張してしまうだろう。
「午後からでも大丈夫と聞いて予約したのですが。申し訳ありません」と謝罪する招待者。こんな体験をするとは想像もしなかったが、考えてみれば初めで最後というような貴重な体験ではないか。そんな感想を伝えたらご夫妻が嬉しそうな表情をされた。
ロストボールで消えたボールが夫婦で8個。ちょっともったいない思いもしたが、忘れられない思い出となっている。
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