竜馬ファンである。「竜馬がゆく」を読んでから司馬遼太郎の歴史小説をむさぼり読んだ懐かしい時代がある。司馬遼太郎のペンネームは紀元前の中国の歴史家・司馬遷を慕い「司馬遷に遼(はるか)に及ばざる者」としたことに由来している。
これまで「竜馬がゆく」を何度読み返したことか知れない。読み返す時はいつも、人生の大きな壁にぶち当たった時だった。活字の中の司馬遼太郎の言葉ひとつひとつが自信と誇りに満ちていて元気が湧いてくる。
「竜馬も順風満帆で大政奉還を実現させたんじゃないんだ。めちゃくちゃ大変な逆風の中で懸命の努力をしてきたんだ。俺はまだまだ甘いな。俺も負けてられない」と自分を奮い立たせてきた。
「竜馬がゆく」を読んで竜馬に心酔した人は多い。一番よく知られているのは「海援隊」で俳優の武田鉄矢さんだが、他にも民社党の政治家や有名な実業家もいる。
一昨年の大河ドラマ「龍馬伝」は欠かさずに見て、それから福山雅治さんの歌が好きになったという単細胞なところがある。
ある時、回転ずしを食べていると隣のボックス席に若い親子がいて父親が大きな声で子供を叱ったり注意したりしていた。
「リョーマ。そこは触ったらアカン」
「リョーマ。どこに行くんや。こっちでおとなしく座ってなさい」
「リョーマ。お母さんを呼んできて」
「リョーマ!」「リョーマ!」「リョーマ!」
「リョーマ」のバーゲンセールにすっかり食欲を失った。
自分の子供にリョウマという名前をつけるなとは言わないが、公衆の場で連呼はしないでくれ。その子がどんなリョウマかは知らないが竜馬ファンには立ち入ってほしくない響きの単語なのだ。
と内心思いながら食欲もなくなったところで「リョーマ一家」と別れて店を出たのであった。
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