もう10数年も前のことだが、大手旅行会社に勤務する友人が勤続年数の表彰を受け、副賞から夫婦でヨーロッパ旅行に行くので誘われ、結婚前の娘が乗り気になって行ったことがあったが、そこには恥ずかしいことから腹立たしいことまで多くの体験をすることになった。
成田からフランクフルトへ飛び、そこからドイツ内を経てオーストリアへ行く行程の中、一泊したローデンブルグのホテルの近くの酒屋に立ち寄り、お土産にワインを購入し、航空便で送って貰おうとしたら「勿体ない。船便でいいの」と娘の駄目出し。
それから15年以上経つが、そのワインは未だに送られて来ないので何処へ行ってしまったのだろうかと思っている。
せっかくだからパリも、となってミュンヘンからパリへ飛び、ルーブル美術館に行くことにした。あの名高い「モナリザ」や「ミロのヴィーナス」を目に出来るなんて至上の喜びと、美術館まで行ってみると大勢が入館するのに並んでいる。<さすがに凄~い!>と納得、こうなればと覚悟を決めて最後尾に並び、やっと入館出来たのはそれから1時間も要していた。
そして館内に入って驚いた。そこはルーブル美術館の一部のコーナーで開催されていた誰かの個展で、5分ぐらいで出口が。情けないやら自身に腹立たしい思いいっぱいで本物の入り口に行ってみたらガラガラだった。
美術の教科書で見たことのある幾つかの作品が展示されている。さすがに「モナリザ」の前は混雑していたが、やはり本物に接するということは想像以上の思いを抱くものだ。
ホテルは美術館のすぐ近くを予約していた。そこはパリで5本の指に数えられる著名なクラシックホテル。チェックインして部屋に入ったら、テーブルの上のウェルカム・フルーツに添えられていたメッセージに目が留まった。ちゃんと日本語で書かれてある。
それを先に読んだ娘が笑っている。続いて読んでみたら、何と「ご結婚、おめでとうございます」と書かれていたからだ。
ホテルを予約する際に年齢を伝えなかったみたいだが、同姓の男女だから勝手な想像で新婚旅行と間違ったのだろう。
最近の「加藤茶」さんや「ラサール石井」さんではないが、年の差の離れた結婚も少なくないだろうが、この間違いは今でも忘れられないでいる。
ディナーの予約をしていた時間に、ホテル内のレストランに入ったら、最悪の環境が待ち受けていた。男性スタッフ全員が燕尾服で正装整列し、いつも我々の方の注視しているようで背中に強烈な視線を感じ、味がどうなんて雰囲気は全く無理だった。
英会話が達者な娘なので緊張はしなかったが、外国に行くと英会話が出来ると幸せだろうなと思う。
ある時、娘から結婚に関する私の考え方を聞かれたことがあるが、外国人だけは遠慮してくれ。言葉というコミュニケーションの壁があればどうにもならないと、オヤジの勝手な思いを押し付けたが、これは想像以上に壁が厚くて高い問題があると、息子がアメリカ人女生と結婚した友人が嘆いていた。
結婚とは愛し合えば自由に進めてもよいだろうが、我々高齢者の立場からすると、誕生した孫達との会話が、日本語で話せないとは何より辛いものがあろう。
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