ソチ冬季五輪のノルディックスキー・ジャンプ男子ラージヒルの決勝戦が2月15日に行われ、日本選手団主将で史上最年長(41歳)の葛西紀明選手が銀メダルを獲得した。
葛西選手は今大会が7回目の五輪出場となった。
1992年のアルベールビルオリンピックに19歳で初出場して以来、リレハンメル、長野、ソルトレイクシティ、トリノ、バンクーバー、ソチと、史上最多の計7回の冬季オリンピックに出場したことで「レジェンド」(伝説)と呼ばれる存在だ。
| 西暦年 | 五輪開催地 | 戦績など |
|---|---|---|
| 1992年 | アルベールビル(フランス) | 19歳で初出場。個人ノーマルヒル31位、個人ラージヒル26位。団体ラージヒル4位(上原子次郎、原田雅彦、葛西紀明、須田健仁) |
| 1994年 | リレハンメル(ノルウェー) | 個人ノーマルヒルで5位入賞。個人ラージヒル14位。団体ラージヒルで銀メダル獲得(西方仁也、岡部孝信、葛西紀明、原田雅彦) |
| 1998年 | 長野(日本) | 個人ノーマルヒル7位。個人ラージヒルと団体戦のメンバーからは外された。団体ラージヒルでは日本が金メダル獲得(岡部孝信、船木和喜、原田雅彦、斎藤浩哉) |
| 2002年 | ソルトレイクシティ(アメリカ) | 個人ノーマルヒル49位、個人ラージヒル41位と振るわず、団体戦には出場できず |
| 2006年 | トリノ(イタリア) | 個人ノーマルヒル20位。個人ラージヒル12位。団体ラージヒル6位(伊東大貴、一戸剛、葛西紀明、岡部孝信) |
| 2010年 | バンクーバー(カナダ) | 個人ノーマルヒル17位。個人ラージヒル8位。団体ラージヒル5位(伊東大貴、竹内択、栃本翔平、葛西紀明) |
| 2014年 | ソチ(ロシア) | 個人ノーマルヒル8位。個人ラージヒルでは個人競技としてオリンピック初のメダルとなる銀メダルを獲得した |
銀メダル獲得後のインタビューで、衰えを知らない秘訣を聞かれ「僕も不思議に思っています。負けたくない気持ちが強いんでしょうね。金メダルを取って本当にレジェンドと呼ばれたかったけど(次の)目標ができた。金メダル目指して頑張りたい」と言った。
不撓不屈の精神、こんなスゴい人がいることを日本人として誇りに思う。
さて余談だが、ロシア南部チェリャビンスク州に隕石(いんせき)が落ちてから、15日で丸1年を迎え、当日のソチ五輪で金メダルを獲得した10人には、別途隕石入りの記念メダルが贈られるという。葛西選手にはダブルで嬉しい結果となった。
記念メダルは中央部に隕石の小さなかけらがはめ込まれているそうだ。チェリャビンスク州の委託で州西部の会社が50枚作成し、メダリスト以外にも美術館への寄贈や販売に回される予定とのこと。
葛西選手に今は「ご苦労様でした」と心から労(ねぎら)いたい。
だがこれで「お疲れ様」とは言わない方がよかろう。彼は中高年の希望の星となった。体力と気力の続く限り、引き続き「金」を目指して頑張ってほしい。
頑張れ レジェンド!
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