日経新聞などにこんなニュースが載っていた。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は4日、米写真用品大手イーストマン・コダックが数週間以内の連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の申請を準備していると報じた。イーストマン・コダック社は1880年(明治13年)創業。世界で初めてカラーフィルムを発売したメーカーであり、世界的なブランドをもったグローバル企業だが、新聞はその要因について次のように書いている。
写真用フィルム大手だったコダックは、デジタルカメラ時代への対応が遅れ、業績が低迷。資金確保のため保有特許の売却交渉を進めている。同紙によると、特許売却がうまくいかない場合に破産法の申請を検討。その際に金融機関からつなぎ融資を受ける交渉をしている。コダック社の業績が悪化していることは疑いないが、その要因とされるのは主力製品のフィルム販売を妨げる「カメラのデジタル化」だ。
しかし、デジタルカメラを世界に先駆けて開発したのも同社である。(1975年12月、イーストマン・コダックの開発担当者が世界初のデジタルカメラを発明した)
まさかその時に、自らの開発が将来自分の首を絞めることになるとは思わなかっただろう。いや、そう考えた人もいただろうが遠い先のことまで心配しても仕方ないから楽観的に見ていたのかも知れない。それに同社が開発しなくてもどこかがやっていただろう。
主力製品の未来需要を予測して、次期製品にスムーズに転換するのは、どんな時代でもあまりにも難しい。
その困難さは組織(企業、国家)の大きさの二乗に比例する(くらいだろう)。主力製品が絶好調の時に、未来を考えて方向転換を断行できるのは神様か、さもなくば独裁者くらいだ。
かつてはIBMが経験し、今はSONYがその渦中にある。
しかし、コダック132年の歴史を末永く伸ばすべく今は頑張ってほしいと願う。IBMも乗り越えたし、おそらくSONYも乗り越えるに違いないから。
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