数年前のことだが印象に残っていることを披瀝させていただこう。
知人の家で行われた50回忌法要に招かれたのだが、その際のお寺様のお話が分かり易い内容だった。
「施主さんは、幼くしてお父さんを亡くされるという不幸がありました。お父さんは、幼い子供を残してこの世を去ることに、どんな思いを抱かれておられたのでしょうか? 一方で、お母さんはご苦労をされて子供を育まれ今日に至ったのです。仏教では50回忌の法要に関して「紅白」という慣習があります。それは、決して早死にされたことに対することではなく、この法要をつとめることが出来る家族の絆を賛辞することであり、よく今日まで頑張ってくれたねということでもあるのです」
紅白という言葉が出てきたが「お布施」に対する考え方も「紅白」と言われ、「喜捨」する。「功徳」につながるからということもあるようだ。
そんなやりとりで有名な逸話があるのでついでに書いておこう。
ある人物がお寺に高額な物を持参して寄付した際のことだった。そのお寺の住職は、職員である役僧からの報告を受けても一向に動こうとせず、縁側に座って只管囲碁の「棋譜」を読みながら碁石を並べているだけだった。
それを知った上述の人物が立腹、縁側まで足早に迫り「住職、御礼の一言もないとはどう言うことです!」と怒りの言葉をぶつけた。すると住職は、何事もなかったような涼しげな表情で次のように返した。
「お前さんが功徳になることをしていることに対して、なぜ私が礼を言う必要があるのじゃ」
「寄付」に対して「棋譜」で返した風流なやりとりではないだろうか?
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