お笑い芸人の「宮迫博之」さんが、新幹線を利用した際に切符を紛失し、品川駅で事情を話したら紛失分の料金を請求され、「マニュアル対応」とか「人情はないのか」とツイートしたら、「当たり前だ」「何様のつもりだ」などと一気に叩かれることになり、謝罪の言葉で収束するような出来事が起きていた。
切符に関して、筆者がとんでもないミスから無駄な時間を過ごす羽目になった「疲労」体験があるので「披露」しよう。
東京での講演が終わり、「のぞみ」の車内で水割りを飲んだのが影響したのか眠ってしまい、ふと気が付けば降りなければならない「新大阪」の駅名が流れている。そこで足元に置いていた鞄を手に急いで飛び降りたが、エスカレーターに乗った瞬間に網棚の上に置いた手提げ袋のことを思い出した。
それは、講演の主催者側から頂戴した物が入っており、先方さんの団体名が記載されてあり、忘れ物として先方に連絡が入れば失礼の極みとなる。そこでエスカレーターを二段跳びの状態で逆上り、乗車していた10号車に飛び乗ったら、それと同時に扉が閉まって動き出してしまった。
次の停車駅は岡山だが、自分のミスだから仕方がないと覚悟をして座席に着いたら、「お客様、お忘れ物をなさったようですね」と車掌さんが来られた。10号車には専務車掌室があり、そこの窓から私の行動を目撃されていたようだった。
「岡山駅往復の料金を支払います」と言うと、切符を出してくださいと言われ、何やら文字を書き込まれ、ポケットから印鑑のようなものを出されて押捺。そして、次のように言われた。
「誤乗証明で対応させていただきます。岡山駅で最終の『こだま』で新大阪にお戻りください。時間はどうにもなりませんが、料金はいただきませんので」
岡山駅まで約45分、岡山駅から「こだま」で約1時間10分の無駄な時間だったが、そんな「誤乗証明」という存在があることを初めて知り、対応してくれた車掌さんに感謝をする体験となった。
そんな事情を自宅にいた娘に伝えると、認知症じゃないのと返された懐かしい思い出の出来事だが、「こだま」の車内で自分の愚かさに腹立たしかったので今でも忘れられず、それからは忘れ物に気を付けるようになった。
10数年前、九州の関係先から手紙が届いた。中に沖縄往復のスーパーシートのチケットが二人分入っており、一緒にゴルフを楽しみましょうと添えられていた。
その10日ほど前にスケジュールの確認の電話があったが、想像もしなかった招待に恐縮。先方夫妻は福岡からの便で向かわれるとのこと。那覇空港で10分ほどの違いで待ち合わせをすることになった。
当日、空港からタクシーで予約してあるというゴルフ場に直行。昼食もせずに午後1時頃にスタート、3時半頃にハーフを終え、そこで遅い昼食となったのだが、ハーフで上がると思っていたらそうではなく、午後4時過ぎから後半をラウンドすると言うのでびっくり。いくら南国で日が沈むのが遅いとしても、その時期では絶対に日が暮れる。そこでキャディマスター室に確認に行ったら「大丈夫です」とのこと。ナイター設備があるようだと思ってスタートした。
思っていた通り、6番目のホールのグリーンで日が暮れ、グリーンも何も見えない状況。一向にナイター照明らしき明かりも目に付かない。ちょうど休憩ハウスがあったので入ったらスタッフの方がいたので「どうなっているの?」と確認したら、涼しい顔で「大丈夫です」と返される。
そんな不思議なことがと思っていると、何か照明らしき明かりに気が付いた。やはりナイター設備があったのだ。と思って次のティーグランドへ行ったら、そこにあったのは3台の車。軽のトラック2台にワゴンが1台。そのライトに照らされてプレーを続行ということだった。
これは体験した人にしか理解出来ないことだが、野球場のナイターのように上から照らされるものではなく、地面と平行に照らされるのだから全く異なる世界。車のライトでプレーをすれば、上下の目視感触が把握不可能で、打球が何処へ飛んで行ったのかも不明で、大半のショットがロストボールとなってしまった。
車が我々のプレーに随行してくれる。運転席でヘッドライトを上向きや下向きに切り替えたりしている。下手なプレーヤーならスポットライトを浴びているようで緊張してしまうだろう。
「午後からでも大丈夫と聞いて予約したのですが。申し訳ありません」と謝罪する招待者。こんな体験をするとは想像もしなかったが、考えてみれば初めで最後というような貴重な体験ではないか。そんな感想を伝えたらご夫妻が嬉しそうな表情をされた。
ロストボールで消えたボールが夫婦で8個。ちょっともったいない思いもしたが、忘れられない思い出となっている。
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信じ難い話だろうが、私が「変なオジサン」と言われる所以の一部としてしたためておこう。
随分と昔のこと。九州にある妻の実家から両親を招き、行きたいところは?と親孝行を。
「京都へ行きたい」となったのでJR京都駅からタクシーを6時間契約でチャーター。誰もが知る神社仏閣を何箇所かを回り、やがて昼食時間を迎えた。
運転手さんに告げた行き先は貴船。右源太か左源太のどちらかだったが、やがて到着したところで「すき焼き」を注文していた。
気になっていたのは運転手さんのこと。午前10時に乗車して午後4時までの時間契約。そこで運転手さんの昼食はどうするの?と言うこと。気になったらどうにもならず行動するのが困った性格。下駄を借りて玄関を出て駐車場に行くと、シートを倒して休まれているようだった。
運転席のガラスをノックしたら驚かれ、すぐに降りて来られたので昼食のことを確認したら「今日は、時間契約のお客様に出会って幸運でした。お客様を午後4時に京都駅にお送りしてから食べますから」と返された。
それを聞いて「そうですか」と部屋に戻ったのだが、何やら落ち着かず、待たせて食事するのが気の毒になり、<午後4時過ぎの昼食!?>と考えるとどうにもならず、料理の準備を運んで来た仲居さんに頼んで一人前を追加。そして運転手さんを呼んで貰うことを依頼した。
それから数分後、おどおどしながら部屋に来られた運転手さん。「勝手だけど。これも何かの出会い、つまりご仏縁なのだから一緒に食べてください」と言ったら、後退りして廊下へ出てしまったので困ったが、助け舟を出してくれたのは仲居さん。「もう、こうして運転手さんの分のお料理まで運ばれていますよ。せっかくのご厚情なのだから。はいはい、こちらへどうぞ」と、増やされた座布団の席に無理やり着かせようとしてくれた。
それから「すき焼き」が始まったが、運転手さんから聞いた京都の様々な話題が最高に面白かったし、今は亡き両親の旅の思い出ページを確実に増やしてくれることになった。
「30年以上タクシーに乗っていますが、こんなことは初めてのことで二度とないでしょう」との言葉に、「婿どんは、太か心の持ち主じゃ」とえらく満足された様子の義父の言葉が嬉しかった。
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