東京の早稲田近辺を走る都電荒川線に2両の黄色い車両があり、それに出会ったら幸運がと宣伝を始めるニュースがあったが、黄色い電車と言えば新幹線のドクター・イエローの存在を思い出すだろう。
10年少し前のことだが、一週間で5000キロを新幹線で移動するというハードな体験をしたが、当時はドクター・イエローが「幸運」という対象物ではなかったように記憶する。
博多駅、広島駅、岡山駅などでその車両が停車しているのを目にしたが、終電後の深夜や始発前の早朝に走っているそうで、滅多に見ることがないので「幸運」という話題につながったのだろう。
妻が何度か利用したところから、クラブツーリズムという旅行会社のパンフレットが毎月届くのだが、中にびっくりする企画があったので紹介をしよう。
タイトルは「日本列島縦断の旅」で、フルムーンパスを利用し、5日間で10万円という価格となっており、その行程は次のように紹介されていた。
新大阪から新幹線グリーン車で東京へ。東北新幹線指定席で新青森駅へ。この間の車中で「鶏弁当」の昼食が。新青森駅から在来線特急で函館駅へ。宿泊は湯の川温泉グランドホテルか同等クラスのホテル。夕食は、函館近海で採れた新鮮な魚介類や山の幸を使った郷土料理バイキング。
函館朝市を楽しみ特急「スーパー北斗」で札幌駅へ。そこから特急「サロベツ」で稚内駅へ。この間の車中の昼食は「三大かにめし弁当」で、稚内全日空ホテルに宿泊。夕食は稚内名物「たこしゃぶ」となっている。
稚内駅から特急「スーパー宗谷」で札幌駅に。そこから特急「スーパー北斗」で函館駅へ。この間の車中の昼食は「海鮮弁当」。函館駅から特急「スーパー白鳥」で青森駅へ。そこから寝台特急「あけぼの」のB寝台で上野駅へ。この間の車中の夕食は「津軽海峡弁当」。
上野駅から東京駅に向かい、新幹線グリーン車で新大阪駅へ。そこから新幹線「さくら」で鹿児島中央駅へ。この間の車中の昼食は「岡山名物まつり寿司二段弁当」で、そこから在来線で指宿駅へ。宿泊は指宿フェニックスホテルか同等クラスのホテル。名物「砂むし風呂」は別料金で1050円。
指宿温泉から日本最南端の西大山駅へ行き、山川駅を経て鹿児島中央駅へ。そこから九州新幹線で熊本駅へ。熊本駅から九州横断特急を利用して大分駅へ。この間の車中の昼食は「九州うまか弁当」。大分駅から特急「ソニック」で小倉駅へ。そこから新幹線で新大阪駅に戻るというものだ。
因みにフルムーンパスは、夫婦合わせて88歳以上が条件。夫婦のどちらかが70歳以上なら、5000円引きという特典もある。
大阪と札幌を結ぶ、あの有名なトワイライト・エクスプレスが博多から発車するという企画もあったが、そんな旅が出来るなら、まさに「幸せ列車」になるだろう。
これまで多くの方々から様々なプレゼントを頂戴したが、そんな中で忘れられない物がふたつある。
一つは長い海外出張から帰国した友人からの物で、立派なケース箱を開けたら、中にあった物は有名なシャンパン。所謂ドンペリと呼ばれる高級品で、貰ったのに失礼この上ない行動だが、興味に駆られ、ネットで価格を調べたら想像もしていなかった高額で驚き、電話で「なぜこんな高価の物を?」と聴いたら、出張でのビジネスが大成功になった祝いのお裾分けというようなことだった。
これを東京の銀座や大阪の北新地の高級クラブで注文したら、それこそ数十万円以上を請求されるだろうが、どんな味わいなのだろうと考えながら、その日が来るのを楽しみにしていたのだが、ある時、友人の主催するゴルフコンペがあり、ゴルフ場からの帰路で飲。酒運転があったらいけないと、市内に会場を予約して表彰式を兼ねた食事会が行われた。
車をガレージに入れ、ちょっと着替えようとネクタイを結んでいた時、ふと思いついたのが例のシャンパン。ずっと飲みたかった私。そこで出席者の乾杯で味わうことにし、会場に着いて送り主本人である主催者に相談したところ、「大歓迎だけど君らしいな」と言われ、そのシャンパンの経緯と私のプレゼントであること、そして「乾杯グラス半分ぐらいずつになるでしょうが、それいっぱいで一万円以上する高価な代物ですから味わってください」と彼が解説したのだから会場がどよめき、乾杯発声が私に指名され、「かんぱ~い」と発言してから飲んだ味は、それこそ美味しくて幸せ感に包まれるものだった。
「これがドンペリの最高級品なのか!」「味わい深いものだ」と皆さんからご機嫌な言葉で感謝されたが、あんなものを生ある内には二度と口にすることは出来ないだろう。
さて、もう一つだが、ご仏縁に結ばれる女性が恵贈くださった誕生日記念に届いた物だが、添えられていたメッセージを読んでから小箱を開封したら、中から出てきた物はミニボトルのブランデー。新幹線の車内販売にあるウイスキーと同じサイズのものであった。
そのブランデーが想像もしなかった逸品であることを知ったのは、それから結構時間が経ってからのこと。何気なくラベルに目をやったら「1947」という私の生まれた年のもだったからだ。
プレゼントするグローバルな配慮から、貰った方が感じるように秘められたサプライズ、それは私のこれまでの人生にあって最も感動した贈り物だった。
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いい話は何年経っても語り継がれて行くものだが、月日の流れに齢を重ねると記憶が曖昧になってしまうのでストーリーが異なってしまうかもしれない。そんなことを思いながら、概ね間違いないであろう出来事について書いておこう。
随分と昔の話だが、車で走行中にラジオから流れてきた秘話に、思わず「そんなことがあったんだ!」と驚き、何かしら「よかったね」という思いを感じた。
季節は12月、仙台市内でコンサートを終えた男性コーラスで有名なボニージャックスの皆さんが、次の日に熊本のホテルでのディナーショーの予定が組まれ、朝の飛行機での移動を考えていたのだが、深夜から降り出した雪が予想を上回り、飛行機の欠航や列車の運休という不測の事態の発生となってしまった。
この大雪によるもう一組の被害者が東京にいた。これも男性コーラスとで名高いダークダックスの皆さんで、その日の夜に仙台のホテルで行われるディナーショーへ行くことが難しくなって困っていた。
そんな中、それを偶然に解決する方策を思いついた人がいた。彼が発想したアイデアでの根回しが始まり、誰もが納得に至り、後は会場に来られるお客様の問題だけとなった。
その発想名案とは、東京にいるダークダックスの皆さんが熊本へ飛んでボニージャックスの代行を務め、ボニージャックスの皆さんはそのまま仙台に残り、ダークダックスの皆さんの代行を務めると言うものだった。
「欠航」が生んだ意外なシナリオが「決行」となったが、両方の会場で事情説明された結果、お客様達から暖かいご納得がに至り、「結構」と結ばれたそうだ。
どちらも高レベルな音楽センスを有されるグループだったからこそ可能となった出来事だろうが、そんな裏話を耳にされたお客さん達は、きっと幸せな思いを抱いたような気がする。
筆者は、どちらのコンサートにも行ったことがあるが、それは、まさに大人の音楽の世界であったことを記しておこう。
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