昨年4月の世界選手権で、優勝はおろか表彰台にすら立てず、ホテルに戻って自分の情けなさに号泣した北島康介選手が戻ってきた。
オリンピックに合わせるかのように。
彼の今の集中力はスゴい。オーラが出ている。しかし、その復活のエネルギーは意外にも「謙虚さ」がキーとなっているようだ。
北島選手ほどになると自分の成功体験からくる「勝利の方程式」をもっている。しかし、それが自らの首をしめることになったようだ。北京五輪後、スランプが待っていた。肩の故障、肉離れなど次々と怪我に見舞われた。成績も下降し世界に離されていった。
「どうしたらいいかわからなくなった」とその時を振り返って語っている。
立ち直りのきっかけは(本人にしか)わからないが、恩師の平井コーチに「自分の枠を取り払え」と言われたことが影響を与えたようだ。人の言うことに耳を傾け、判らないことは質問するという初心に戻った。その効果が表れた。
まだこの先に本番がある。その五輪でメダルを取れるかどうかは別として、明らかに彼の「目」は金メダルという獲物を狙う鷹になっている。
日本競泳史上で最年長の五輪出場選手となった北島選手が、4大会連続出場で3大会連続の金メダルを目指す。頑張れ!

2011年2月23日の新聞社の取材で彼はこう語っていた。
最初は助けが来るかどうかも分からずパニック状態だったが、一緒に埋まった先生が「落ち着いて」「長期戦になるかもしれないから体力を残そう」と声をかけてくれた。
「みんなで生きて帰ろう」と呼びかけ合い励まし合って救助を待った。
身体を挟まれたまま兄に携帯で電話をし、ここにいることを大使館に連絡してもらった。
右足を挟まれて動けなくなり、だんだん足の感覚がなくなっていった。今朝、少しずつ明かりが見えてきて「命は大丈夫」だと思った。
救助されるときに右足を切断したけれど、切るときには「仕方がない」と覚悟をしていた。
自分も暗いところにいて、つらかった。みんなも助かってほしい。
その彼が、義足のリハビリを乗り越えて富山外国語専門学校を卒業。晴れて富山市職員として採用され、4月2日の辞令交付式に参列したのをニュースで見た。1年以上前のことになるが今でも鮮烈に残っている言葉がある。
「(今の自分は)生きているだけで充分(満足)です」
若い青年の口から出たこの一言は、自分の心を忠実に反映した真実の声であったろう。翻って私たちは「生きていることだけで充分に幸せである」と言い切れる人生を送っているだろうか?彼(奥田建人さん)は二十歳に満たない若さでそれを体験した。
人生は良いこともあれば悪いこともある。悩んだ時、困った時、挫折した時、苦しい時、様々な「マイナス」という瓦礫に囲まれても、あの一言を思い出せば少しは気が楽になるだろう。
「生きているだけで充分」という次元があることを、若い青年が身をもって教えてくれたと思っている。
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ラジオ番組にギネス認定員なる女性が出演していた。話によると、現在世界でギネス認定員は50名(日本は7名)ほどである。日本支部は東京・青山にあるが自社ビルではなくテナントとして入っているようだ。
ロンドンに本部があるが、それも大きなビルではなく、規模から言うと「まことに小さな組織」なのだが、その知名度や活動範囲は世界のいたるところに及んでいる。
その女性(石川さん)によると、ギネス認定のために世界中を廻っていてパスポートは書きこむ余地がないほど埋まっていてボロボロの状態。時々、入国審査で怪しい人物と見られてしまうことがあるそうだ。
しかし、身分証を見せて「ギネス」という名を出すと、世界中のどこでも「あのギネスか」と納得してくれると言う。ブランドの力とは偉大なものだ。認定員も安心して海外に渡航できる。
そのギネスだが、世界一の記録をギネスブックに載せるための費用はとっていない。また、認定書の発行も無料である。但し、基本的に英語の証明書なので各国語に翻訳したものを必要とする場合は10万円ほどの費用がかかる。
普通なら、そのくらいのお金はもらわないとビジネスにならないと考えてしまうが、ギネスはちょっと違うようだ。
お金が必ずかかるとなると組織や大人だけの記録に偏る。記録は大人や組織だけのものでない。子供や個人から出る発想の芽をつむことになるという理由で日本などの申請の多い地域に現地支部を開設して翻訳費用を取らずにいくという信念があるようだ。
たいしたものだ、ギネスさん。何かと金金・・・に結び付けたがる世の中で、子供の、個人の、純粋な夢をすくいとろうとする。これはほとんど思想とか哲学に近い。そんな姿勢が今のギネスに対する信頼を作ったのは間違いない。
社会からの称賛や賛同を得られる仕事を目指すことが、最終的には最も得なのだという見本のように思う。
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